いよいよ試乗!SKYACTIV-Gの実力やいかに?
外観・内装をジックリ見た後は、いよいよ試乗!
私(管理人)は現在MC前の13C-V及びスポルトのCVTに試乗。更にスポルトのMTに乗っているため、今回のスカイアクティブ、どんな部分で違いがあるのかとても楽しみです。
前回レポートの補足:オイルも専用です!
ちなみにこのスカイアクティブ、オイルやオイルフィルターが他グレードと違い、スカイアクティブ専用となっています(一応普通のオイルも使えるそうです)。本当にあらゆる点にこだわって、燃費と走りの良さを追求しているんですね。
ドアを閉めた瞬間に違いを感じた!
試乗車に乗り、ドアを閉めた瞬間思わず出た言葉が
「良い音で(ドアが)しまりましたね~」
元々MC前からドアの音は安っぽさを感じさせない良い音だったのですが、マイチェンで車全体の剛性が上がった関係からでしょうか、更に良い音に感じました。管理人が乗っているスポルト(スポルトはMC前モデルから剛性が高い)よりも良いかも・・・と思えてしまいました。
あと、フロントガラスに遮音ガラスを使用している関係から、ドアを閉めた際の静かさは各段にUP。
マツダのコンパクトでは「ベリーサ」が遮音性に優れたガラスを使用(ベリーサの場合、ガラスの厚さが厚い)していますが、それに匹敵する静寂性を手に入れたのではないでしょうか。
もっとも、ベリーサは車全体に静寂性のための徹底的な対応がされているため、総合的な静寂さはベリーサが上と感じています。
個人的にベリーサは、より「質の高い」空間を提供してくれる車だなと思います。
高級なチェアに座った様・・・座り心地が違うスカイアクティブ専用シート
シートに座った際感じたのが、シートに「張り」があるなという事。
これまでのデミオのシートは、きちっと体をホールドさせる感じ(しかも、カタログにはのっていませんが、スポルトはノーマルよりややシートクッションが固い)だったのに対し、スカイアクティブのシートは張りのあるチェアに腰かけた印象をうけました。
これは決して「座り心地が悪くなった」という事ではなく「高機能なオフィスチェア(わかりにくい例え・・・)」に座ったような感じで、MC前や他グレードとは違った形で背中にしっかりフィットし「面全体で体を受けてくれる」座り心地になっています。これはぜひ他グレードと座り比べて、違いを体感してほしいですね。
この座り心地の違いは、フロントシートの材質変更によるもの。
他グレードがスプリングタイプなのに対し、スカイアクティブはネットタイプとなり、軽量化がはかられているそうです。
「やさしく」発進し「伸びやかに」加速する
いよいよエンジンをON!
静かにエンジンがかかり、ブルーのスカイアクティブ専用メーターとi-DMがカッコ良く点灯!
さあ、いよいよ試乗開始です!
道路に出る前に段差を降りたのですが、
「サス(サスペンション)イイ感じですね~」
MC前と比べ、確実に「しなやかに(やわらかく、ではなく)」反応してくれます。
そして道路に出て加速しはじめたのですが、MC前はどのグレードでもアクセルを踏むと元気よく(気持ち良く)加速していたのにくらべ、スカイアクティブの加速はずいぶん「やさしめ」。
でも「遅さ」を感じさせない絶妙な調整です。
さらにそこから「伸びやかに」スピードに乗っていきます。
同じ「スポーティー」といっても、これまでのマツダ車とはちがう「上質感」を感じます。
これまでのマツダ車とは明らかに違う加速感に、Sさんと「いい加速感ですね~」と会話が弾みます。
低い回転で力強い走りを実感
走行中タコメーターに目をやると、思いのほか低い回転数(1,000回転前後)で走っているのにビックリ。
実際の回転数よりもずっと走りに力強さを感じます(これが「トルクが出ている」というのでしょうか)。
Sさんからは、CVTとのバランスもあるとのお話でしたが、このMT運転時よりも少ない回転数での走りが、燃費にも貢献している様です。
進化したi-stopを体感
交差点に差し掛かり、デミオは停車。
その間Sさんと話ていたのですが・・・。
「あれ、いまエンジン止まってますよね」
そう、i-stopが作動していました。
アクセラやプレマシーの際も体験していたのですが、更に自然に動作する様になっています。
さらに、スタート時の始動もスムーズかつ素早い!確実な進化を感じます。
Sさんいわく、今回はプレマシーの時に比べi-stopの動作範囲がさらに広がっているとの事。
SKYACTIV以外の技術の組み合わせが、燃費向上につながっているんですね。
カーブ・段差で感じる「上質なスポーティー感」
次にデミオはS字カーブに突入。
MC前のデミオは、ハンドルを切ると素早く「クイッ」と反応したのですが、今回は「地面に張り付きながら」「スムーズかつしなやか」にカーブを抜けていきます。
そのしなやかさは、決して「柔らかい」「ふにゃふにゃする」といった感じでは無く、マツダ車に共通する「スポーティー感」は持ちながら、新たに「上質感」を感じさせる走りが追加された様。
最近のマツダ車の中では、新型プレマシーが感覚として近いでしょうか。
段差を乗り越える際も、車への「突き上げ感」が少なく、こちらも「地面に張り付くよう」に道を走っていきます。
ボディ剛性アップの効果でしょうか、走りに「しっかり感」を感じます。
また、ブレーキもMC前に比べ「じっくりと効いていく」感じをうけました。
ベリーサやアクセラとは違う「静寂性」
運転を通して感じたのが「静寂性」の高さ。
とにかく運転中車内が「静か」なのです。
エンジン音も聞こえるのですが、こちらも耳障り感の無い「心地良い」サウンド。
スカイアクティブには、整流板や先に紹介した遮音ガラスを使用しているため、停車時はもとより運転時の静寂性が各段に向上しています。
更にエンジンのサウンドや振動の軽減により、静かさと「上質感」を感じる事ができます。これはMC前のデミオと比べると特に実感するポイントです。
その静かさは、同じマツダ車のなかでもデミオよりクラスが上のベリーサやアクセラに匹敵する程。
ただベリーサやアクセラが「重厚なボディに包まれた中で感じる静寂性(どちらかというと高級車や外車のイメージに近い)」のに対し、デミオは静寂性がありつつも「軽快感」が損なわれていないですね。
「上質さ」と「スポーティさ」を両立させた、新しい「ZOOM-ZOOM」を実感
試乗を通して一貫して感じた「上質さ」と「スポーティーさ」の両立。
運転後もその走りの良さが印象に残り、マツダの目指す「新たなZOOM-ZOOM」を感じる事が出来ました。
今回はスカイアクティブの試乗でしたが、ぜひ他のグレードも乗って、MCの違いを体感してみたいですね。
以上で試乗レポート終わり!・・・って大事なものを忘れてた!
4回にわたって掲載してきましたデミオスカイアクティブ試乗レポートもとうとう終了。
・・・って、大事なものを忘れてました!
エコ運転だけでなくスムーズな運転をアシストしてくれる「i-DM(インテリジェント・ドライブマスター)」!
さてさて、運転中i-DMはどんな動きをしたのか。そして、今回の運転評価は?
ホントに大ボリュームになった今回の試乗レポート。もう少しお付き合いください!