いよいよ具体的なスカイアクティブ テクノロジーの情報が!
以前から特設サイトをはじめ、雑誌やニュース、動画サイト等で紹介されてきた「スカイアクティブ テクノロジー」ですが、いよいよ本格的な商品化に関する情報がマツダより公開されました。
今回公開されたのは 直噴1.3Lガソリンエンジン『SKYACTIV-G 1.3』。
今回公開されたのは、ガソリンエンジンの『SKYACTIV-G 1.3』
『SKYACTIV-G 1.3』は、レギュラーガソリンを燃料とする自動車用量産エンジン(ここ重要!)としては史上最高の圧縮比「14.0」を採用。特に低回転高負荷領域での高い効率性を実現しているとのこと。
通常、高圧縮にすると「ノッキング(キンキン・カンカンという異音が発生し、エンジンに負荷が発生。最悪エンジンが壊れる事も)」が発生するのですが、これを防ぐために、理想的な燃焼室形状をつくるキャビティ(くぼみ)つきピストンや、緻密な燃料噴射制御を行うマルチホールインジェクターなどの新技術を採用しているとの事です。
SKYACTIV-Gに関して申請された特許は何と130件以上!
マツダは、このガソリンエンジンに関連する特許を130件以上(2011年2月末時点)申請しているとのこと。様々な新技術を用いた革新的なエンジンだという事がわかりますね。
この『SKYACTIV-G 1.3』は2011年前半に発売予定のMC版「マツダ デミオ」に搭載され、排気系以外の「スカイアクティブ テクノロジー」のエンジン技術をすべて採用。
さらに「クールドEGRシステム」などのデミオ専用の新技術を取り入れ、マツダ独自のアイドリングストップ技術「i- stop(アイ・ストップ)」やCVTと組み合わせて30km/L(10・15モード)の燃費性能を達成するとの事。期待大ですね!
1.3 という事は「SPORT」は? あとガソリンは?
今回紹介された『SKYACTIV-G』は1.3L。
あれ?という事は、「スポルト」はこれまでと一緒?
等々、疑問も残りますが、とにかく登場が楽しみです!早く試乗してみたいですね。
SKYACTIV-Gの特徴と主要諸元
特徴
- 圧縮比14.0を世界で初めて達成する、効率の良い自動車用ガソリンエンジン
- マルチホールインジェクターによる緻密な燃料噴射制御を行い、理想的な燃焼を実現
- マツダ初の「デュアルS-VT」(可変バルブタイミング機構:吸気側電動式)と高圧縮比との組み合わせによって、従来にないミラーサイクル化(吸気バルブの超遅閉じ)を実現して効率を向上
- ロングストローク化したコンパクトな燃焼室設計によって効率を向上
- 理想的な燃焼室形状をつくるキャビティ(くぼみ)付きピストンを採用
- クランクシャフトの細径化や新型動弁機構(ローラーフォロワー)、オイル消費量を低減しながら採用した低張力リングなどにより、機械抵抗を30%低減
- 「クールドEGRシステム」の採用をはじめ各種の徹底したノッキング対策を実施
- アイドリングストップ機構「i-stop」の作動頻度を向上し、さらに再始動時の燃料噴射量を低減して燃費性能を8%向上。よりスムーズな再始動が可能
- 軽量・高剛性のアルミ合金製エンジンブロックを採用
主要諸元
直列4気筒1.3L直噴ガソリンエンジン(i-stop付)
排気量: | 1.298L |
ボアxストローク: | 71.0mm x 82.0mm |
圧縮比: | 14.0 |
最高出力(ネット): | 62kW/5,400rpm(84PS/5,400rpm) |
最大トルク(ネット): | 112Nm/4,000rpm |